インストール手順 (MacOS X)

ここでは MacOS X に pygeonlp をインストールする手順の例を示します。動作確認済みのバージョンは 14.1.1 です。

事前準備

C++ の開発環境を用意します。 MacOS X の場合には Command line tools for Xcode と Homebrew を利用します。

Command line tools は Apple のデベロッパーサイトの「その他のダウンロード」リンクの先からダウンロードできます (ユーザ登録が必要です)。

Homebrew のインストール手順

既に Homebrew をインストール・設定済みの場合はこの手順は不要です。

まず Homebrew 公式サイトの手順通りにインストールします。

% /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

画面に Next steps: Add Homebrew to your PATH... と表示されるので、表示されたとおりに実行します。

echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

これで brew を利用する準備が完了しました。

Homebrew を利用して MeCab および Boost をインストールします。

% brew install mecab mecab-ipadic boost

python, pip の準備

MacOS では OS デフォルトの Python3, pip3 を利用できます。

pygeonlp のインストール

pip3 コマンドで pygeonlp パッケージをインストールします。

$ pip3 install pygeonlp

pip や setuptools が古いとエラーが発生する場合があります。その場合は pip と setuptools を最新バージョンにアップグレードしてから実行してみてください。

$ pip3 install --upgrade pip setuptools

image not found エラーの場合

python を実行して pygeonlp.api パッケージをインポートする際に libgcc が見つからないというエラーが発生する場合があります。

% python
>>> import pygeonlp.api
Traceback (most recent call last):
    File "<stdin>", line 1, in <module>
    ...
ImportError: dlopen(/opt/homebrew/lib/python3.9/site-packages/lxml/etree.cpython-39-darwin.so, 2): Library not loaded: /opt/homebrew/opt/gcc/lib/gcc/11/libgcc_s.1.1.dylib
Referenced from: /opt/homebrew/lib/python3.9/site-packages/lxml/etree.cpython-39-darwin.so
Reason: image not found

このエラーは gcc をインストールすることで解決します。

% brew install gcc

(オプション)GDAL のインストール

この項目はオプションです。

SpatialFilter を利用するには GDAL が必要です。

まず以下のコマンドでインストールされている GDAL のバージョンを確認します。

% brew info gdal
==> gdal: stable 3.8.1 (bottled), HEAD
Geospatial Data Abstraction Library
https://www.gdal.org/
Conflicts with:
avce00 (because both install a cpl_conv.h header)
cpl (because both install cpl_error.h)
Not installed
From: https://github.com/Homebrew/homebrew-core/blob/HEAD/Formula/g/gdal.rb
License: MIT
...

1行目にバージョンが、7行目にインストール状況が表示されます。上の例ではバージョンは 3.8.1 で、インストール状況は Not installed ですので brew コマンドでインストールします。

% brew install gdal

次に、 gdal と同じバージョンの GDAL Python パッケージをインストールします。

% pip3 install gdal==3.8.1

GDAL が有効になっているかどうかは次の手順で確認してください。

$ python3
>>> import osgeo

GDAL が正しくインストールされていない場合は、 ModuleNotFoundError になります。

以上でインストール完了です。動作確認に進んでください。